日蓮正宗入門

日蓮正宗信徒・個人の運営で、「日蓮正宗入門」を紹介しています。

序編 釈尊の仏教 第二章 釈尊の教え 8

二、法華経

法華経の構成と各品の大意

法華経は一部八巻二十八品から構成されていますが、開経(かいきょう)の『無量義経(むりょうぎきょう)』一巻と、結経(けっきょう)の『観普賢菩薩行法経(かんふげんぼさつぎょうぼうきょう)』一巻とを加えて、「法華三部経」とも「法華経十巻」ともいわれます。

法華経『序品(じょほん)第一』から『安楽行品(あんらくぎょうほん)第十四』までの前半十四品を「迹門(しゃくもん)」といい、後半の『従地涌出品(じゅうじゆじゅっぽん)第十五』から『普賢菩薩勧発品第二十八』までの十四品を「本門」といいます。

本門の「本」とは、仏・菩薩の本来の境地(本地)、またその本体を指し、迹門の「迹」とは、本地・本体に対する影(垂迹)の意味で、仏・菩薩が衆生済度のため種々に化身を現すことをいいます。 また「門」とは、真実の教えに入るとの意です。

なお、法華経は「序分」「正宗分」「流通分」の立て分けをもって説法されており、序分とは序論、正宗分とは本論、流通分とは教法を後世に流布することをいいます。

shoshu-nyumon.hateblo.jp